118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/20(月) 23:39:38.35 ID:6Q2IK48UO ピーチ「おかえり…」 クッパ「ギャオオス!」 ピーチ「きゃああ!いきなり!」 帰って来た矢先クッパはピーチに飛び掛かった。 クッパのモノは恐竜で言うとキングサイズといったところか。 ざっと50cmはある黒の巨塔がそそり勃っていた。 ピーチ「やめて!毎日毎日もう嫌よ!」 どうやらあの頃の2人とは少し事情が違うみたいだ。 119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/20(月) 23:40:40.33 ID:ckfLVY5p0 なんという大きさ 122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/20(月) 23:48:09.86 ID:vDqJnBGYO ワッ・・・クッパチンコオキードーキー 123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/20(月) 23:48:29.50 ID:6Q2IK48UO ピーチ「痛い…痛いわ…。」 あたし達は付き合ってもう何年もなるし、お世辞にも若いなんて言える歳じゃない。 けど歳をとるに連れて夫の暴力は増えていったわ。 最初は殴ってくるだけだったわ。 それがだんだんエスカレートして今では一日何十回も性行為をさせられてる。 今は4:00よ…今日だけで何回目よ…このままだとあたし壊れちゃう。 クッパ「ギャオオス!」 ピーチ「いやぁあああ!」 124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/20(月) 23:54:15.20 ID:6Q2IK48UO クッパ「どうだ?気持ちいいのだろう?もっと激しく欲しいのだろう?」 ピーチ「いや…」 バチン! クッパ「言ったとおりにしないか!俺様にはオマエの心が見え透いてならない…。」 ピーチは泣きたかった。しかし泣いたらまた殴られる。怖かった。 それは暴力からくる恐ろしさと言うよりは、今まで優しかった夫が 急に手の平を返したように暴力的になったことへの恐怖だった。 以前のピーチの綺麗な髪の毛はストレスでクシャクシャになり。 今はゲームで役を務める時にはカツラを被っている。 125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/20(月) 23:54:53.79 ID:LUOFwL/X0 なんというDV 128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/20(月) 23:59:39.52 ID:6Q2IK48UO 言うとおりにしなきゃ…。 ピーチは静に決意していたがやはり心が痛んだ。 何より早くプレイから逃げ出したいという焦燥に駆られていた。 ピーチ「はい…気持ちいいです。     御主人様のザウルスオチンチン私のピーチにぶち込んでください。」 どうだろうか。 もし誰かがこの台詞を聞けば、本当にあのピーチだろうかと己が耳を疑うだろう。 これがお姫様役が似合ってお淑やかで綺麗なピーチ姫様の言うことだろうか。 最近の彼女はそれほどまでに抑圧された日々を送っていた。 クッパ「ギャオスwギャオスwそれでよい!行くぞ…」 ギ…ギギギ… ピーチ「っつ!あぁあああああ"ん"!」 クッパ「ンギャオオオオオオオ!!!」 この時城から聞こえた雄叫びは町まで届いていたという。 133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 00:08:36.10 ID:yzqzj6l/O クッパ「ふぅ…。」グー!グー! ピーチ「ねちゃった…」 夫が寝た刹那。彼女のダイヤモンドのような瞳から大粒の涙が溢れた。 ピーチ「…う…うわぁあああん…グスン。」 ピーチ「もう…嫌よ…」 ピーチは体にタオルを巻いて、シャワーを浴びていた。 シャワーの霧の中をピーチ姫のしょっぱいスコールが流れる。 助けて欲しい… でももうこの歳ではあてもないし、ゲームで知り合うのは顔も知らない新人ばかりだ。 そう思う度に大声をあげて泣いた。 夫が寝ている間は唯一安心して泣ける時間なのだ。 大切でいて尊い、まどろみの時間。 134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 00:09:01.86 ID:9wSK09UgO 切ない 139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 00:16:51.57 ID:TuwdYXmF0 スレ最初の5レスだけ見て閉じなくてよかった 142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 00:17:55.51 ID:yzqzj6l/O 一人の夜を過ごし。月に向かって泣いては跪き。 どうしようもない残酷な日常をただ享受するしかない。 そんな自分を締め殺したいくらい張詰めていた。毎日毎日死のうと思っていた。 だけどそんな時いつも頭の中に浮かんでくる写真がある。 ただの紙切れに近いそれはピーチにとっては 神様よりも偉大であってどんな言葉よりも勇気をくれる物だった。 髭の男を中心に皆や若き日の自分が仲良く笑っている。 それを思い返す度にもう少しだけ頑張ろう。 そう思えるのだった。 暗い夜が明けようとしていたそんな頃だった。 147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 00:29:35.37 ID:yzqzj6l/O ―おーい!― マリオ(マンマミーア!クリスティーナちゃんのおまんこ美味しいチュブリーノ///) ―おーい!― マリオ(クンカクンカ///ヤベェだぁ///そんなに攻められたらオラ逝っちまうだぁ////) ―おーい!― マリオ(ヒャアッフゥウウ///) ―おきろコラ!!!― バクシ! マリオ「オォオ"!……は!やっぱし夢か…     おっと夢精しちゃった///てへ///…ってキノ五郎さん!」 キノ五郎「おい!何をいってるんだ!こんな所で寝てたら風邪ひくぞ。」 マリオ「ここは…ああ…俺あのままゴミ箱で寝てたんだ…もう、朝か…」 なんか久々に日に当たった気がするな。 ありがとうキノ五郎さん。お陰でキノコがモヤシにならなくて済んだぜ。 150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 00:36:50.79 ID:yzqzj6l/O マリオ「キノ五郎さん、何でこんな所に?」 キノ五郎「ただコーヒー買いに来ただけだ。別にお前を助けたかったわけじゃない。       全く、なんであんな所で寝てんだよ。」 マリオ「ははは、すみません…ついつい飲んじゃって。」 キノ五郎「ふーん(´⊇`)」 キノ五郎「ま、散歩でも行っか!たまには朝から運動もいいだろ。」 マリオ「え!いきなりっすか…まじ朝からテンションパネェっすよ先輩。」 キノ五郎「つべこべ言わずについてこい。」 マリオ「うい〜す。」 そして俺達は近くの河原に向かって走った。 朝の澄んだ空気は少しながら思い気持ちを紛らわせてくれた。 152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 00:44:08.10 ID:yzqzj6l/O 五分くらいで河原に着いたがなんせ慣れない朝だ、体にこたえる。 マリオ「フォウ…フォウ……」 キノ五郎「こんくらいでへこたれんなよ。       町の配管工屋の名が泣くぜ。ほらよ、これやるよ!」パシ マリオ「このコーヒーは?」 キノ五郎「頑張った君への御褒美(笑)だ。さぁありがたく飲め。」 マリオ「…グビ…グビ…」 あれ、コーヒーってこんなに美味しかったっけ。あれれ、涙が…オォウ 155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 00:53:23.43 ID:yzqzj6l/O キノ五郎「それにしてもおめえは臭えなぁちゃんと風呂入れよ。       配管工屋の嗜みってもんだぜ。」 マリオ「グビグビグビグビグビグビグビグビ!」 キノ五郎「おいおい何か喋れよ。どうだ。朝のコーヒーは体の芯から温まるだろ。       俺も昔は先輩達とよk…っておめえ何で泣いてんだ?」 マリオ「…先輩!コーヒー美味いっす!オロロ〜ン!美味いっす!     美味いっす!オロロロロォオン!キノ五郎せんぱぁあああい!」 キノ五郎「やめろ飛び付くな!男はお断りだ!悪いがオレはノンケだノンケ!       その道に行きてぇならハンマーブロスあたりに絡んでやがれ!!」 マリオ「ウォワァアアアンミーヤ!」 キノ五郎「まぁ落ち着け。そろそろほんとの事聞いていいか?」 マリオ「…グスン。フォウ?」 159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 01:01:44.74 ID:yzqzj6l/O キノ五郎「昨日何があった。」 マリオ「いや〜久々に飲みましたねぇ///」 キノ五郎「じゃあその靴で踏まれた跡はなんだ?」 さすがに鋭いな。 マリオ「こういうプレイをしてまして///     いやぁ俺ってマリオだけにMだから///こういの好きでして…」 キノ五郎「嘘はいい。俺は真実が知りたい。」 マリオ「…く。」 馬鹿な俺は二の句が継げなくなり苦肉の策としてしかめっ面をした。 キノ五郎「力になりたい。もう一度聞く昨日何があった。」 上司の威厳に満ちたその声に圧倒されたためか、 会社でギクシャクした関係を持ちたくないためか、はたまた付き合いの上での情か。 俺は昨日あった事を全て洗いざらい話した。 163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 01:11:10.86 ID:yzqzj6l/O キノ五郎「そうか…すまねぇな…ちっちぇ会社で。ほんとにすまねぇこの通りだ!」 キノ五郎さんは頭を下げて俺に謝った。 なんとも心が痛んだ。 マリオ「いや、いいですよ。キノ五郎さんは何にも悪くないっすよ。     優しくて力強くて、ほら、今だって助けてくれようとしてるじゃ無いっすか。     俺、キノ五郎さんにだったら掘られてもいいっす!」 キノ五郎「最後のは余計だ…。俺もいい後輩を持ったもんだ。心から礼を言う。」 キノ五郎さんはそう言ってまた頭を下げた。 やめてくれ。あんたに下向きは似合わない。 マリオ「こちらこそキノ五郎さんみたいな上司持てて幸せです。」 キノ五郎「はは、俺は幸せ者だな。配管工屋で良かったよ。臭え仕事だけどよ、       地上の奴等にゃ分からねぇもんをいっぱい持っているつもりだ。」 朝日に照らされたキノ五郎さんの目はまるで子供みたいにキラキラしていた。 167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 01:16:17.75 ID:an9iQAytO キノ五郎さんいい人だ… 164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 01:12:37.16 ID:2kkMucscO 近い将来マリオはこうなるんだな… 166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 01:14:36.54 ID:XcR38utEO キノ五郎さんに死亡フラグが見えるのは俺だけか…? 168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 01:20:09.94 ID:yzqzj6l/O キノ五郎「なぁマリオ…一つ聞いてくれるか?」 マリオ「フォウ?」 キノ五郎「その返事やめろw笑っちまうwまぁ妻の話だ。」 妻?そういえばキノ五郎さんの家庭については聞いた事が無かった。 いや、聞かなかったという方が妥当だろう。 何となくそこだけはタブーの気がしていたからだ。 キノ五郎「おめえにだけは話そうと思ってな。」 マリオ「は、はい…。」 キノ五郎さんは淡々とそしてゆっくりと昔話を始めた。 まるでいつかいなくなってしまうかのようにも思えたが、 それは生きて行く上で当たり前なのだと自分に言い聞かせた。 170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 01:33:14.11 ID:yzqzj6l/O キノ五郎「俺の嫁さぁ。三年前に死んだんだ。ほら、この指輪はあいつの形見だ。」 キノ五郎さんはポケットから鑑定にはとても掛けられそうにもない古びた指輪を出した。 直後ここで鑑定云々を考えるのはおこがましいと心の中で詫びた。 キノ五郎「ちょうどキノコ景気の時だったかな。       俺が配管工屋で働いて、ボロボロになってる夏のある日。       ネコ見つけてな。いやぁ最初は食われるかと思ったぜ。       つっても良く見たら弱っててよ、頭のキノコ分けてやったんだ。」 今まで配管工で付いた傷だと思っていた キノ五郎さんの頭の傷の意味をそこで始めて知った。 キノ五郎「猫と暮らす日が続いたある日俺を訪ねて来た女性がいた。       そりゃもうナイスバディで純粋無垢な俺でもフル勃起だったぜ。       しかもそいつが猫の飼い主だったからたまげたもんだ。」 キノ五郎「それからそいつと俺は仲良くなった。       テニスしたりゲームしたり、猫と戯れたり、夏祭りで花火眺めたりよお。」 キノ五郎「気がついたら結婚してた。」 175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 01:43:24.21 ID:yzqzj6l/O キノ五郎「あんときゃ幸せだったさ、毎日が新しくてな。       俺が配管工で臭えヘドロ付けて帰って来ても       文句の一つも言わねぇで洗濯してくれた。これがまた良い匂いなんだわ。」 これを話してる時のキノ五郎さんの顔、最高に輝いてた。 なんていうか、サンシャイン並に。 キノ五郎「でもよ、不幸な事に元々体が弱い娘でよ。       子供は生める体じゃなかった。菌を受粉する細胞が弱ってたんだ。       あいつごめんねって泣いてた。」 キノ五郎「それでも俺達はめげなかったさ。       キノコの神様って最後まで諦めなかった者のみに幸せくれるんだろ。       俺達は精一杯生きた。二人と一匹、ほんとに幸せだったぜ。       しかし幸せに甘え過ぎて浮かれていたんだ。あの日がくるまでは。」 178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 01:54:09.36 ID:yzqzj6l/O キノ五郎「明日を嫁の誕生日に控えた8月25日。       夏も涼しくなって来たからって、あいつ猫と散歩行ってたんだ。       俺はキノコ景気で忙しかったから朝から仕事でよう。       そしたらいきなり内の猫が来やがった。       ヤケに慌てた様子だったから何かあったことは直ぐに分かった。」 キノ五郎「いやぁな予感がしてた。配管工屋の勘って奴だ。       俺はその日の仕事をほっぽらかして猫を追った。       走って走って走ってその先に確かな現実を見た。」 キノ五郎「叫んださ。菌が無くなるくらい叫んだ。       だってよ…目の前で嫁が頭半分砕けて倒れてるんだぜ。」 キノ五郎「人はあまりにキノコに触りたがらないから倒れてても無視だ。       知らぬフリ見て見ぬフリ。       あんな現実があっていいのか!       なぁ!なぁ!」 ガサガサ! キノ五郎さんは俺の胸倉を強く摘んで揺すった。 俺には掛けて上げられる言葉を探す力は無い。 キノ五郎「す、すまねぇ…つい熱くなっちまった…」 マリオ「…続けてください。」 180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 02:04:51.55 ID:yzqzj6l/O キノ五郎「俺は妻を抱いて直ぐ医者に駆け込んだ。       しかし人間の医者は皆相手にしてくれなかった。」 キノ五郎「何件もたらい回しにされ、途方に暮れた挙げ句、       俺は町外れに小さな医者を見つけた。       そこにいたジイさんが何とか手当てしてくれた。       でもよ、分かるんだよ。あいつがだんだん弱ってるの。」 キノ五郎「23:00になって、俺はあいつにもうすぐ誕生日だぞ、あと少しだ!       頑張れ!頑張れ!俺達夫婦まだまだこれからだろ!って言ったんだ。       キノコの神様は最高まで諦めなかった者に幸せを与えると信じていた。       いや、何かにすがるしかなかった。怖かった。今が無くなるのが怖かった。」 キノ五郎「そんな終末への夢はやはり夢でしかなかった。愚かな行為だった。       誕生日まで後五分くらいの所で妻が何か喋ったけど、聞き取れなかった。       その後妻は小さく笑って、息を引き取った。」 184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 02:13:45.19 ID:yzqzj6l/O キノ五郎「それからかな猫もだんだん弱って後を追うようにこの世を去った。       一人の残された俺には配管工しか残って無かった。       臭くて暗くて汚い世界。それでも希望を手探りで探そうとした。」 キノ五郎「仕事をほっぽらかしてしまった俺だが何とか夜勤には付けた。       不幸中の幸いってやつか。もしかすると神様の贈り物か。       あの時は何であっても有り難かった。」 キノ五郎「夏は静かに終り。気がついたら、寒い冬が来ていた。」 キノ五郎「そして今に至るわけだ。はは。」 キノ五郎さんは泣いてた。こんなに泣く所を見たことがない。 普段押さえ込んで来た寂しさや辛さ、未だに押さえられない愛情が溢れていた。 誰に彼が救える。もはや何もありはしないのは俺でも分かった。 冷たい配管工だけが彼の居場所なのだと悟った。 266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 18:05:54.52 ID:yzqzj6l/O キノ五郎「おめえもな、この町で生きていきたかったら夢を見つけろ。       守りたい者がきっとお前を強くしてくれる。       配管工なんていつか出ておっきく出世してくれ。」 そんな事を言われても、俺がいなくなったこの人はどうなる。また一人になる他無い。 出来ない。俺には出来ない。なぜなら… マリオ「俺が守りたいのはキノ五郎さんです。      決してうほっな意味ではなく、心の底からそう思いました。」 キノ五郎「おめえ…」 マリオ「俺頑張ります。明日…いや今日から精一杯頑張ります。     キノ五郎さんと一緒に働ける事を誇りに思います!」 ―マリオさんと共演できたことを誇りに思います!― 一瞬何かが頭を過ぎったが、キノ五郎さんの放つ眩しさの中に消えた。 あまり歳は変らない筈、むしろ見た目なら俺の方が 老けている筈なのにキノ五郎さんはずっと年上に見えた。 268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 18:08:59.61 ID:yzqzj6l/O キノ五郎「お前はほんとに神様かもしれないな。はははは。」 冗談混じりに笑ったその顔はなんとも幸せそうで、つい羨ましくも思えるのだ。 マリオ「はは。キノ五郎さんのタメなら俺頑張ります。誓います。」 キノ五郎「俺は厳しいぞぉお〜」 マリオ「何が起きても気分はヘノヘノカッパっすよ!」 キノ五郎「ははは。その意気だマリオ。」 269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 18:09:42.07 ID:yzqzj6l/O そして俺達はまた仕事で会おうと言って別れた。 キノ五郎さんは別れ際に大きなリンゴをくれた。 二人はまるで有名人と別れるみたいに握手をして、朝日に誓いを立てて。 夜にはまた配管工に臨むのだ。俺達の居場所へと向かうのだ。 朝の空気を胸一杯に吸い込み、駆け足で家へ帰った。 270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 18:14:00.68 ID:rGfMpk7V0 ちょっと配管工に就職してくるわ 276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 18:30:36.74 ID:yzqzj6l/O 一方キノコ王国第一会議室ではキノコ王国社長会議が行われていた。 ルイージ「つまり私の会社の投資によって大規模ゲーム店舗を作り、       ゲーム産業のシェアを拡大しようという訳です。       私の顔は万人の知る顔、宣伝効果にも繋がるでしょう。」 国王「ワシはそのような事は言っておらん。確かに君は優秀だ。     この町の発展は君無しには成し得なかった。     君の案はこの町を更に発展させることだろう。     しかしだな、それでは職場を破壊された大量の失業者が出てしまう。     その人々の家族や家はどうするつもりだ。」 国王「ルイージよ。発展と豊かさは違う。君なら分かるだろう。」 どうやら今日の会議はルイージの発案についての議論らしい。 278 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 18:43:03.46 ID:yzqzj6l/O ルイージ「その点ならお任せください。私の計画によって職を失った者の家庭には、       私の会社から毎月保障金を与えましょう。」 国王「それでは一家の柱として働いている労働者達の誇りを損ねることになるぞ。」 ルイージ「この期に及んで何をおっしゃる。       ドゥカティは炭鉱業、リップルは漁業、みなそれぞれ発展しているのです。       取り残されぬ為には我々の国のキノコ産業に次いで       ナンバー2シェアであるゲーム産業を更に大きくするしかありません。       それに民衆もキノコがキノコを売る生活にはもううんざりしてるところでしょう。」 ルイージ「中小企業の仕事は大企業や輸入によって賄えるでしょう。       今の私の会社ならこの国に新しい未来を築けるはずです。」 国王「確かにそうじゃが…。しかし…。」 281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 18:52:19.60 ID:yzqzj6l/O ルイージ「いつかは決断しなければ、このデフレの波を押し返す事は出来ないのです。       キノコ景気を取り戻す為にも迷っている暇など無い筈です。       この期を逃す訳にはいかない。共にこの国の明日を築き上げましょう。国王。」 国王「承知した。…じゃが他の議院の賛否を取ってから是非を問いたい。    今暫く待ってくれぬか。」 ルイージ「かしこまりました。出来るだけ早急にお願いします。」 国王の考えまでをも動かしつつあるルイージはさすがである。 彼の信念には鋼よりも重厚な筋が通っていたのだ。 282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 18:54:30.87 ID:yzqzj6l/O その日、会議室を後にしたルイージは当て付けのリムジンでオフィスへ帰った。 最上階へ昇るエレベーターの途中で腕時計を見ては足踏みを繰り返した。 そして早々と自分の部屋の大きな扉を開いた。 デイジー「おかえりなさい。大丈夫…?疲れて無い?」 ルイージ「ああ…大丈夫だ。心配しないでいい。」 そう言ってルイージは上着をハンガーに掛けた。 そしてそのまま流れるようにベッドに倒れ込み、横にって深く眠った。 デイジー「無理は、しないでね…。」 夫の顔を眺めては撫でるデイジー。 毎日の会議で夫が疲れて帰ってくるのを誰よりも心配しているのもデイジーだ。 283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 19:06:46.46 ID:yzqzj6l/O 「ヤーイヤーイ!レイプ魔の弟さーん!w」 「こわぁあいwあいつもキットレイプ魔よww屑よ屑よwwさいてーwww」 違う。俺は違う。 あいつと一緒にするな。 「キモい緑だわwこの粕脇役ww」 「ワロスwwテラ三枚目wwww」 やめてくれ。汚いのはあいつだ。 赤がやったことだ。俺はあいつの家族でも何でもない。 あいつを超えてやる、いつか俺が主役になって見返してやるんだ。 万物を凌駕して何もかも手に入れてやる。これは赤への復讐や嫉妬心ではない。 支配欲が生み成す、滑稽な欲望だ、贅楽の極みだ。 何に食らい付いてでも俺は必ず這い上がる。 284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 19:07:23.16 ID:Iu3tgfS50 重いwwwww重すぎるよwwwwwwwwwwww 285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 19:09:07.81 ID:g7D54TZM0 >>1から読み返すと同じ奴が書いた文章には到底思えんな 286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 19:11:40.30 ID:3QDp7ric0 ドゥカティの文字見てあのトロッコゲームの映像とBGMが頭の中であばばばばば 287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 19:14:00.86 ID:QqCdcASuQ >>286 俺はリップルを見て ヤリドヴィッヒを思い浮かべた 289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 19:20:54.32 ID:zFwY8kqiO ルイージも苦労したんだな・・・ 288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 19:17:55.30 ID:yzqzj6l/O ルイージ「また夢か…。」 ルイージは沢山の汗をかいていた。 デイジー「無理はダメよ。もうお昼だし、仕事ないならドライブでも行きましょ。」 ルイージ「ああ。行こうか。良いランチを出してくれる料理店がある。」 デイジーに手を取られてベッドから起き上がり、スーツの支度をして高級車に乗り込んだ。 何分もしない内に二人は出発した。 二人を乗せた車が冬の風を引き裂いて何にも囚われず道を 突き進んで行くその様子は、今の彼ら自身を象徴する物のようだった。 293 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/21(火) 19:34:13.23 ID:yzqzj6l/O マリオ「ただいまヨッシー!」 ヨッシー「でってぃう!」 マリオ「ほおら今日はご馳走だぞお〜」 ヨッシー「ででででってぃう!」ペロン! マリオ「オォウ!全部食いやがったなこの野郎!このこの〜イヤッハァアア!」ポカポカ! ヨッシー「でってでってぃう!」 今日は昼間から楽しかった。 少しヨッシーと遊んでからゆっくりと眠った。久し振りに安心して眠れる。 マリオはの表情はすっかり和らいでいた。