168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 22:18:54.13 ID:US79mtF0O マリオ「ただいま♪」 ピーチ「おかえり♪」 ヨッシー「でってぃう。」 ピーチもヨッシーもすっかり起きていた。 それから二人と一匹で少し遊んだり、キノ五郎さんの自慢話をしたりした。 二人と一匹、まるで彼等のようではないかと俺は思い出した。 ある意味似ていた境遇は偶然なのかはたまた運命なのか、天の配剤のようにも思えた。 やはり真理とは神のみぞ知ることなのだろう。 170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 22:20:59.61 ID:US79mtF0O いつものように寒い夜が来て仕事に向かい、マンホールに入ったのだが、 あんなに熱気に満ちていた配管が今日はやけに冷たかった。 マリオ「そいやさー…そいやさー…。」 隔靴掻痒の感を抱きつつも淡々と仕事を続けた。 元気が出るわけも無く、蚊の鳴くような声であった。 何も考えずに仕事をしていると無意識の内に時間が来ていた。 それからいつもみたいに人目を避けながらフラフラと家に帰っていった。 171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 22:21:48.01 ID:US79mtF0O マリオ「ただいま。」 ヨッシー「でってぃう。」 家に帰るとピーチは既に寝ていた。 俺は小さくおやすみと呟いて彼女の隣りで眠った。 職場はすっかり寂しくなったが今はピーチがいる。 家族のように大切な本当に守りたいものができたのだ。 愛してるなんて言ってあげたら喜ぶんだろうか。 ゲーム役者をしていた頃のあのエンディングシーンのように、 愛を誓いキスをすれば男としてカッコつくのだろうか。 はは、今更出来るわけが無い。 それにそんなものは無くても充分幸せだ。 これがいつまでも続くのなら、俺はどんな苦汁でも飲むつもりだ。 176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 22:31:50.71 ID:US79mtF0O それから何日か過ぎた。 毎日毎日幸せな日が続いたが、やはりそういう日は普段より早く過ぎ行くものだ。 スーパーマリオで彼女を助けるシーンの時に滑ってマグマに落ちそうになった事、 マリオRPGで間違ってフライパンでひっぱかかれた事、 マリオサンシャインの後に南の島でびしょしょになるまで皆ではしゃいだ事。 そんな昔話をする度に彼女はそんなこともあったねと笑うのだった。 愛しくて仕方ない。この歳に至ってようやく辿り着いた螺旋のてっぺんに俺はいる。 人間喜劇と愛憎の渦の中俺はついに居場所をみつけた。 しかし、そんな幸せは脆くも崩れ去ろうとしていた。ある日を境に。 182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 22:39:33.62 ID:US79mtF0O その日俺はいつものように仕事に向かった。 すると社員の一人が遠くを指差して叫んだのだ。 社員1「おおい!あれを見ろ!!!」 社員2「と、と、と、取り立て屋がきたぞおお!!!解体業者も一緒だ!!!」 遂に来たか…。 北○の拳のようなバイクに乗った集団がハンマーやチェーンソーを担いで向かって来る。 マリオ「決戦だ…ゴクリ。」 良く見るとテレビ局も来ていた。 確かにニュースに取り上げるにはいいネタだろう。 183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 22:44:49.71 ID:LNKMciFe0 >>182 マスゴミの介入UZEEEE 184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 22:46:56.87 ID:US79mtF0O 退院も間近となったキノ五郎は病室でテレビを見ていた。 キノ五郎「お…遂に来たか…。」 画面の中では社員達が必至で取り立て屋を押し返そうとしている。 その中にマリオもいた。 キノ五郎「おお、マリオのやつ頑張ってるな!そのまま追い返しちまえ!」 医者「キノ五郎さん、診察の時間です、診察室へ付いて来てください。」 キノ五郎「分かった。」 キノ五郎は点滴を抱えながら安心して部屋を出た。 大丈夫、あいつなら守ってくれる。 187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 22:53:26.14 ID:US79mtF0O マリオ「ここは俺達の居場所だ!帰ってくれ!」 ワリオ「そう言う訳にはいかないぜ。マリオちゃんよ。」 マリオ「ワリオ!」 ワリオ「俺様達も金もらって商売やってる訳よ、どいたどいた。」 マリオ「い、いやだ!」 ワリオ「社員の内誰か一人でも通してくれたら俺様達は思う存分仕事ができるんだぜ、     なぁ…どけよマリオちゃん!あんたが退いたら俺様は仕事ができるんだっての!」 マリオ「ダメだ…!ここは大切な…」 ワリオ「そ〜だ、そこを退いてくれたら今までのお前の借金チャラでもいいぜ。     そらその方が生活も楽になるだろな〜。」 マリオ「!…借金がチャラ…。」 190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 22:59:01.93 ID:ZVRCntCgO 騙されちゃダメだマリオ!!! 191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:01:09.68 ID:gUX4k3GuO こんなことで揺らぐマリオじゃない!はずだ! 192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:03:10.43 ID:US79mtF0O 今借金が無くなれば、どれほど楽になることか。 毎月の返済をしなくて済む。そしたら簡単なバイトでも十二分に暮らして行く事が出来る。 ピーチとの幸せな暮らしがいつまでも待っている。 でもそれでいいのか、配管工はキノ五郎さんの誇り、居場所。 ここが無くなれば、キノ五郎さんはどうなる?彼の生き甲斐は? -臭え仕事だけどよ、地上の奴等にゃ分からねぇもんをいっぱいいっぱい持ってるつもりだ- -貴方がいるじゃない- -幸せに甘え過ぎた浮かれていたんだ。あの日がくるまでは。- -何度もこの写真に励まされたわ- -あんな現実があっていいのか!なぁ!なぁ!- キノ五郎さんとピーチの二人の台詞が交互に頭を流れる。 混乱なんてものじゃない、今に発狂してしまいそうだ。 198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:17:07.05 ID:US79mtF0O -人生にはほんの数回だけ大切な物を選ばなくちゃいけねえ時がある。  何かを得る為には何かを捨てなくちゃならない。- こんなに早く来るなんて思っても無かった。 助けてくれ、俺頑張ったよな、神様…。幸せは一つしか味わっちゃだめのか。 家族が出来て良い上司にも恵まれた。だけどそれが今…。 俺が大切なのは…守りたいのは…。 その時脳裏にあの写真が浮かんできた。 俺達を常に元気付けてきた掛け替えの無い写真。 マリオは心が砕ける思いで決意し、顔を上げて報いた。 マリオ「こ、こを…通し、ます…。その代わり約束は守って…ください。」 哀れであった、惨めであった。 人はここまで弱くなるものなのだろうかと自分に絶望した。 ああ、神様許してくれ。今の俺にはこうする他ないのだ。許してくれ。 惨めな俺を哀れんでくれ、許してくれ。 マリオは急に力が抜けて地に膝をついた。 200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:17:53.80 ID:cV7eGMTGO うわああああああ 201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:19:08.72 ID:WiicxSEFO あああああああ なんてこったい… 202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:20:49.51 ID:jR4BO9SvO マリオには失望した 205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:23:17.72 ID:US79mtF0O ワリオ「良く言った愛してるぜマリオちゃ〜ん。野郎共!!!かかれええ!!!」 俺は振り向けなかった。 後ろから聞こえてくる事務所の崩れる音、次々となぎ倒される柱が涙を流す音だ。 俺は利己的な衝動でキノ五郎さんの居場所を台無しにしてしまった。 俺は訳の分からない声を上げて、体を震わせながら泣いていた。 もう取り返しはつかない。 他の社員も皆死んだような目をして空ばかり見ている。 206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:26:23.57 ID:MBAxRXXTQ ばか…や……ろ……う……… 207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:26:50.27 ID:ZVRCntCgO なんてことを… 209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:28:27.23 ID:SY+W7hh00 な、なんという・・・・・・ 210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:28:47.90 ID:US79mtF0O キノ五郎「ふう…やっと診察終わったぜ。よし、テレビで状況みてみっかな。       きっと今頃マリオのやつ…あれ。」 キノ五郎は口が開いたまま閉じなかった。 キノ五郎「ねぇぞ…俺の配管工屋が…ねぇぞ…おい…どういうことだ…」 キノ五郎はチャンネルを間違っているのだと思い、 何度も局番を変えた、しかしそれらしいニュースは最初見た物しかなかった。 キノ五郎「あぁ…仕事…仕事が…俺の…俺の仕事…       仕事…仕事仕事仕事…がぁ…があぁあああ"!」 キノ五郎が発狂し暴れ出した。 部屋の騒ぎを聞いた医師達がすぐさま駆け付けた。 214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:30:30.05 ID:ZVRCntCgO キノ五郎さん… 216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:30:51.81 ID:cV7eGMTGO キノ五郎さん・・・ 221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:37:34.50 ID:US79mtF0O キノ五郎「あがぁああああああ"!仕事が!俺の居場所!配管工!誇りが!あぁあああ"!」 医者「心拍数上昇!緊急手当て急げ!」 ブチッという音が鳴って点滴の注射器が抜け、点滴の台が倒れる。 看護婦「きゃあああ!」 その病室はパニック状態だ。 キノ五郎「あいつは!マリオは何処にいる!マリオは!マリオは!何してた!       マリオならできるだろ!あいつなら守れるだろ!ぅああああ!」 医者「まずい…!緊急治療室へ急ぐぞ!」 緊急治療室へ向かう途中でキノ五郎のポケットから指輪が零れ落ちた。 カランと冷たく虚しい音が廊下に響き渡った。 222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:38:26.21 ID:WiicxSEFO これは… 224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:40:38.66 ID:QmydYce7O キノ五郎… 225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:41:12.56 ID:SY+W7hh00 悲しすぎるだろ・・・・・ 226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:42:33.49 ID:ZVRCntCgO あの内容をテレビで見ていたら…キノ五郎さんもわかってくれたのかなぁ… 227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:45:43.32 ID:US79mtF0O マリオは目を見開いたまま震えていた。 寒さからくるものではない、全ての責任を背負う恐怖と絶望だ。 キノ五郎さんに合わせる顔がないと思ったマリオは家へ走った。 彼女しかいない、今のマリオを救えるのは彼女しかいないのだ。 全ては彼女の為の決断。 俺は間違ってない、俺は自分を信じる、これは勇気なんだ…はは…きっとそうだ。 ゲームと現実は違うと心のどこかで言い聞かせつつも、必至で自分を正当化した。 我を忘れて町を駆け抜ける姿は現実から逃げているように映っていたの事だろう。 228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:46:52.32 ID:ZVRCntCgO ピーチは無事なのか…? 230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:52:43.11 ID:87DtQBpGO マリォォォォオ! 231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:54:01.99 ID:US79mtF0O ピーチ「おかえり♪」 マリオ「フォウ…フォウ…。」 ピーチ「どうしたのよそんなに慌てて。」 マリオ「俺のせいで…ぅあああああ"!」 マリオは泣き崩れた。ピーチはすぐさま抱き締めたがマリオは暫く泣きやまなかった。 今は彼女にすがるしかないのだ、絶望を分かち合わなければ壊れてしまう。 ある程度落ち着いてからピーチに全てを白状した。 ピーチは掛けてあげられる言葉が無かった。 何か熱い物を感じ顔をあげたらピーチも泣いていた。 あの時彼女が泣いた理由を今はわかるはずもなく、 ただただ俺は一生この罪を背負って生きていくのだと決意した。 232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:56:32.28 ID:ZVRCntCgO また…罪を背負うことになったのか… 233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:57:22.78 ID:WiicxSEFO 借金より罪の方が重いだろ… 236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/25(土) 23:59:51.82 ID:US79mtF0O この日二人は何も話さなかった。 ヨッシーも空気を読んだのか喋ろうとしない。 ピーチは俺は責めているのか、そうに違いない。俺は自虐に走るしか無かった。 明日すぐに新しい仕事を探そう。それしか希望はない。 少なくとも彼女だけは守らなくては、本当に何も無くなってしまう。 あの日に逆戻りなんてまっぴらだ。 今日の二人は少し距離を置いて眠った。 自然にポッカリと空いた穴だった。 241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 00:11:22.00 ID:vbw6cNSZO 翌朝早くには俺は病室に向かった。ピーチはぐっすり眠っていた。 しかしキノ五郎さんの病室には誰も居なかった。 机の上にはあの指輪が残されていた。 俺はそれをポケットにしまい受付へ向かった。 嫌な予感が絶えない。 マリオ「キノ五郎さんは…」 受付「残念ながらあの御方は昨日御亡くなりになられました。」 マリオ「!」 頭が真っ白になった。 マリオ「嘘だろ…。」 キノコの神様は最後まで諦めなかった者に幸せを与える。彼は言っていた筈…。 そんな彼でさえ命を無くす程の絶望。今になって事の重大さを再認識した。 諦めなかった者などと今の俺が言える立場ではない。 キノ五郎さん…俺を叱ってください。俺を許さないでいいです。 全て俺にぶつけてください、憎んでください。 ただ必ず天国でお嫁さんと再会してください。 マリオはポケットの中を強く握り締めて泣いた。 243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 00:13:06.52 ID:jd6CAlHoO 嘘だろ… 245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 00:13:33.82 ID:bQOMc+FW0 キノ五郎・・・ 248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 00:17:12.31 ID:7LmOjPGEO この展開に思わず叫んだ 250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 00:18:32.09 ID:vbw6cNSZO しかしいつまでも落ち込んでいる暇は無い。 家に帰る前に職を探さなければと、いろいろな店を周った。 しかしどの店もこの歳では爪弾にされるだけだった。 中には顔を見ただけでしっしっと手を払う人までいた。 新しいスタートは思っているよりずっと難しそうだ。 ピーチに何て言えば良い。俺はトボトボ家へ向かった。 252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 00:20:47.03 ID:vbw6cNSZO ピーチ「そうだわマリオが一番辛いのよ…あたしが一緒に暮したばかりに、こんな目に…。」 ピーチは自分を責めていた。マリオも自分を責めている。 そんなすれ違いが二人に距離を作っている。 そんな時彼女は閃いたのだ。 ピーチ「そうだわ、花を摘んできましょう。今は少しでも彼を喜ばせなきゃ。」 ピーチ「あたしが悪いんだから…。」 ピーチ「ヨッシーちゃんちょっと行ってくるね。」 ヨッシー「でってぃう。」 ピーチはあの泉へ向かった。 253 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 00:22:02.57 ID:YoSu8HzAO ノコノコ達が何か仕出かすのか ルイージ達が何かするのか気になって眠れねえ 254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 00:22:52.36 ID:jd6CAlHoO ピーチ行くなぁぁぁ!そこには『あの』フラグが…!! 257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 00:28:55.75 ID:vbw6cNSZO ピーチ「あれ…あの子は…?」 孤児キノコ2「あぁ!お姉ちゃんだ!久し振り!」 ノコ爺さんの家にいた女の子キノコだ。 ピーチ「久し振り///」 子供の顔を見ると気持ちがほぐれる。 ピーチを支配していた不安の塊が少し軽くなった。 孤児キノコ2「ねぇねぇ何してんの?」 ピーチ「お花を摘みに来たのよ。」 孤児キノコ2「あたしも手伝う〜///」 ピーチ「いいの?」 孤児キノコ2「だってあたしお姉ちゃん大好きだもん♪         おっきくならお姉ちゃんみたいになりたいの♪」 子供は素直だ、普通の大人なら到底言えない事でも恥じらい無く言える、 彼女をみてると心まで洗われてる気になれる。 ピーチは彼女と一緒に花を摘み始めた。太陽が綺麗だ。 262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 00:37:49.54 ID:vbw6cNSZO 孤児キノコ2「このお花綺麗でしょ♪」 ピーチ「すっごく綺麗よ♪貴方みたい。」 孤児キノコ2「えへへ///」 そんな会話をしながら花を集めて時間を潰していると突然何かがやってきた。 孤児キノコ2「やだ!放して!」 ピーチ「…!その娘を放しなさい!」 クリボー1「放さないぜ譲ちゃんよ!」 クリボー2「餓鬼をいじめんのは最高のストレス発散だぜ!」 だめ!その娘をいじめちゃだめ!ピーチは走った! すると誰かが腕を掴んだ。 ノコノコ1「そうはさせませんよ。」 ピーチ「貴方達!そんなんじゃ何も報われないわよ!」 ノコノコ1「報われないのは貴方ですよ、くくく。来なさい!ノコレンジャー!」 草むらからノコノコ達が飛び出してきた。 ノコノコ2〜5「参上!ノコレンジャー!」 272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 00:47:11.54 ID:vbw6cNSZO ピーチ「いやぁああ!やめて!」 ノコノコ1「フヒヒ…。」 ピーチの服は無残にも破かれた。すると一枚の写真が、落ちて来た。 ノコノコ1「おや、何の写真ですか?きったない写真ですねえww」グシャ ノコノコは力一杯踏みにじった。目の前で写真がバラバラに破れている。 いつも自分を守ってきた大切な思い出は儚くも引き裂かれた。 ピーチ「嫌…嫌…!やめてえ…やめてぇ…グスン」 彼女のひ弱な声がノコノコ達に届くはずは無く。ノコノコ達はピーチを押し倒した。 孤児キノコ2「やめてぇえええ!お姉ちゃんをいじめないで!」 クリボー1「おっと餓鬼はだまってな!!!」 孤児キノコ2「ああああああ!」 クリボーの強力な頭突きが孤児キノコ2の頭の一部を砕いた。 ピーチ「いやぁああああ!!!」 276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 00:56:31.50 ID:Mocp4X4H0 子供の目の前でとか鬼畜過ぎるシチュエーション 278 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 00:57:45.76 ID:vbw6cNSZO 孤児キノコ2「あ…あ…。」 クリボー1「ははwキメェ餓鬼だぜww」 クリボー2「もういっちょう!!!」 孤児キノコ2「ああああ…」 頭が変形してボロボロになっている。彼女の体は徐々に衰弱していく。 だめ、だめなの…あの娘には家族が居ないの…。 だめ…いじめちゃだめ、あの娘は苦労して頑張って、やっと家を見つけた娘なのよ。 いつも素直で純粋で、ほら、あんなに綺麗な目をしてて… やめて…あの娘を傷つけないで。お願いだから。 クリボー1「とどめだwおらよっ!!!!」 孤児キノコ2「…」 頭をすっかりえぐり取られたキノコが倒れている。 目は白くなり、もう先程までの輝きは無くなっていた。 ピーチ「いやぁあああ!!!!!!」 必至で奇声を上げたが目の前の絶望の浸蝕は止まることを知らず ピーチの耽美に満ちた世界を崩壊させた。 あの娘が…あの娘が…死んじゃった。 280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 01:00:20.25 ID:Mocp4X4H0 クリボー踏み潰してくる 282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 01:00:50.86 ID:2YpabcgK0 あぁ・・・ 285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 01:02:48.57 ID:Mocp4X4H0 感情移入しすぎな俺きめぇwww 286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 01:04:57.76 ID:OJBUAl3U0 ひでぇ・・・・・・・・・・・ 287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 01:06:05.49 ID:YoSu8HzAO もう鬱展開は勘弁・・・ 289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 01:06:53.78 ID:vbw6cNSZO 孤児キノコ2「お姉…ちゃ…ん…」 クリボー1「まだ生きてんのwwwうっせよww」 孤児キノコは頭を木っ端微塵に砕かれた。 ピーチ「あの娘は…大切な…」 ノコノコ1「どこを見てるんですか、貴方の相手はこっちですよ。」 そこには欲望のままに膨張したモノがそそり立っていた。 ノコノコ1「では、いただきますね。知ってますか、亀のペニスは頭より大きいんですよ。」 ノコノコ2「おら、俺のキラーキャノンを咥えろ雌豚!」 ノコノコ3「ちゃんと手で扱け!!!」 ピーチ「うぅ…う…」 あまりの勢いにピーチの体も精神も耐え兼ねていたその時林から大きな足音がした。 ゼニノコ「へへへ…ええことやってますなぁ…ジュルリ」 その巨大な悪魔はゆっくりとこちらへ向かってきた。 292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 01:11:03.50 ID:wqa15VonO 可哀想すぎて明日からキノコ食えない 294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 01:16:38.46 ID:jd6CAlHoO 今ほどクリボーを憎んだ瞬間はない 293 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 01:14:18.24 ID:t+gdAz4xO ノコノコぉぉぉ!!!てめえらの血は何色だぁぁぁ!!! 295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 01:17:24.97 ID:wqa15VonO >>293 各々の甲羅と同じ色じゃね? 296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 01:18:12.56 ID:jd6CAlHoO >>295 冷静だなww 297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 01:18:13.41 ID:vbw6cNSZO ゼニノコ「どきなはれ!」 バチン!と泉に轟音が響いた、ノコノコ1の甲羅は粉々に砕けて血が吹き出ている。 ノコノコ1はやがて力を失いその場に倒れて息を無くした。 ゼニノコ「こんなベッピンはんのオメコはわいがいただくゆうたやろ。」 ピーチ「あ…あぁあ…!」 80cmはあるであろうアーケロンクラスの特大ビッグマグナムキャノン砲が ピーチの前でビクビクと蠕動している。 ゼニノコ「いただきますぜ…」 ズブズブと鈍い音を立ててピーチの中の空間全てを醜い物が埋め尽くした。 ゼニノコ「しまりがええですなぁ!」 ピーチ「…い…や…」 ああ…花が咲いている。綺麗だわ。 あの花がいいかしら、あの花もいいわ。あれ…黒い光が満ちて行く…。 あまりの絶望と恐怖を目前にピーチは失神してしまった。 以前のサファイア色の屈強な瞳は黒く鈍り、一寸の輝きも残っていなかった。 301 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 01:23:42.87 ID:vbw6cNSZO マリオ「ただいま。」 ピーチがいない。散歩だろうか。 ヨッシー「でってぃう。でってぃう。」 マリオ「フムフム…ピーチは泉に行ってるのか…」 ヨッシーとは長い付き合いだ。何を言っているかは大体分かる。 とにかくピーチには謝る事だらけだ、俺は泉へ向かった。 妙な胸騒ぎと得体の知れない不安を感じていたが、 深呼吸を繰り返し胸の内へ押さえ込んだ。 416 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/26(日) 21:17:39.87 ID:vbw6cNSZO 泉に着いた時俺は自分の目を疑った。 マリオ「ピーチ!」 無残に服を引き裂かれ、体中醜悪な液体を浴びたピーチがいる。 何があったかは想像がついた。彼女は泉の中へ向かって歩いている。 まさか…。 マリオ「やめるんだピーチ!!!」 俺は彼女の方へ走ったがその刹那 ―来ないで― マリオの心の奥底のさらに深い所で彼女の声が響いた。 俺は石化されたように固まり動けなくなった。動け。頼む、今しかないんだ。 彼女は進むにつれて徐々に泉に沈んで行く。 花が水面に揺れながらユラリユラリと手を振っている。 ダメだ…止めなくては。